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二 人を超えたもの

2020.10.19

開催中の陶藝家 金澤尚宜個展「器を読む」も折返しを迎えました。

連日、様々な方の眼に、手に触れてていただいてとても有り難いです。

金澤の作品、使うほど良いです。特に、皿を洗うとき、いい器だなとしみじみ思います。水に濡れると、表情が変わる。

それは金澤の作品に使われている「天草陶石」の特徴でもあります。

天草陶石の由来は数二〇〇〇万年前のマグマの流出にあり、人のちからではどうにもならない巨大なエネルギーの天変地異によるものです。

そうやって天草の地に現れた石や粘土を使い、手を動かし形を作り、それをまた千何百度という人の世界を超えた火の世界で焼成します。

人を超えたものものと対峙すると、ひとりの人とはいかに小さなものかを思い知ります。そこには畏敬の念があり、目立とうと個性を出したりや承認欲などが入り込む隙などなく、むしろ自分のそういう態度でものものの魅力を損なってしまわないように細心の注意を払っているように感じます。金澤くんの作品に飽きがこないのはそう言ったところに理由がありそうです。

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